dfx start

dfx start コマンドを使用すると、現在のプロジェクトのローカル Canister 実行環境とWeb サーバープロセスを起動することができます。 このコマンドは、開発中のアプリをテストするために、ローカルの Canister 実行環境に Canister をデプロイすることを可能にします。

このコマンドは、プロジェクトのディレクトリ構造内からしか実行できないことに注意してください。 例えば、プロジェクト名が hello_world の場合、現在の作業ディレクトリは hello_world のトップレベルのプロジェクトディレクトリかそのサブディレクトリのいずれかである必要があります。

基本的な利用法

dfx start [option] [flag]

フラグ

dfx start コマンドでは、以下のオプションフラグを使用することができます。

フラグ 説明

--background

ローカル Canister の実行環境と Web サーバープロセスをバックグラウンドで起動し、応答を待ってシェルに戻ります。

--clean

プロジェクト・キャッシュからチェックポイントを削除して、クリーンな状態でローカル Canister 実行環境と Web サーバープロセスを開始します。 このフラグは、トラブルシューティングやデバッグの際に、プロジェクト・キャッシュを新しい状態に設定するために使用できます。

-h, --help

利用情報を表示します。

-V, --version

バージョン情報を表示します。

オプション

dfx start コマンドで以下のオプションを使用することができます。

オプション 説明

--host host

フロントエンドをバインドするホストインターフェイスの IP アドレスとポート番号を指定します。デフォルトは 127.0.0.1:8000 です。

以下のコマンドを実行することで、現在のシェルでローカル Canister 実行環境とWeb サーバープロセスを起動することができます:

dfx start

現在のシェルでローカル Canister 実行環境を起動した場合、追加のコマンドを実行するために新しい ターミナルシェルを開く必要があります。 または、以下のコマンドを実行して、ローカル Canister 実行環境をバックグラウンドで起動することもできます:

dfx start --background

ただし、ローカル Canister 実行環境をバックグラウンドで実行している場合は、dfx 実行環境をアンインストールまたは再インストールする前に、以下のコマンドを実行してローカル Canister 実行環境を必ず停止してください:

dfx stop

以下のコマンドを実行することで、dfx で起動したローカル Canister 実行環境プロセスの現在のプロセス ID( pid )を確認することができます:

more .dfx/pid